お久しぶりです。ハナダです。
8月の頭に、友人とゴールデンカムイ聖地巡礼のような函館旅行へ行ってきました。
10年ぶりとなる飛行機はエアドゥ。
北海道へと繋がる空への旅は、羽田から函館まで約1時間の旅でした。こんなにも早いんですねぇ。
小さな博物館のような感じで楽しかったです。
函館空港から函館駅までは片道450円のシャトルバスで20分。駅はリニューアルされて間もないのか、とてもきれいでした。
当日は早々にホテルへとチェックインをし、夜は友人とともにお菓子パーティ。
こういう時間が1番楽しかったりしますよね。
旅行の日程
2日目:五稜郭
4日目:旧函館区公会堂
今回の旅行は、3泊4日で函館のみをのんびり周るものにしました。
本当は札幌や小樽の方まで行くプランもあったのですが、なにせアラサーの体力は心もとない。せっかくの旅行、のんびりしたいということで函館のみのプランとなりました。結果的に函館だけでも充分満喫できたのでこれはこれでアリかと思います。
1日目:五稜郭
JR函館駅から歩いてすぐの市電に乗り、20分ほどで五稜郭公園前に到着します。
駅からさらに歩くこと10分でようやく「五稜郭タワー」へ。タワーを横目に少し歩き、「五稜郭跡」に到着です。
幕末の箱館開港により設置された、江戸時代の役所です。
現在の建物は2010年に改築されたもので、とてもきれいな館内でした。
ゴールデンカムイの土方もいたので尾形と記念撮影です。
ところで、ゴールデンカムイは「舞台めぐり」というアプリでスタンプラリーを行なっています。

スタンプラリーは北海道全域で開催されており、エリアごとに登場するキャラクターが違うのですが、ここ函館エリアは土方歳三が設定されていました。
じつはこのわたし、オタクの世界に足を踏み入れたきっかけとなる人物が土方歳三。
作品は違えど、新選組はわたしの青春ということで、函館はまさに”ガチ”聖地巡礼でした。
入口すぐには土方歳三の像が設置されていたのでゴカムのヒッジと一緒に撮影してきました。
展望台へはエレベーターで昇ります。
エレベーター内には函館にゆかりがある偉人の句を発見。
よしや身は
蝦夷の島根に朽ちるとも
魂は東の君やまもらん
司馬遼太郎の「燃えよ剣」でも、土方さんは句を詠んでいた描写があったように思います。結構文化的というか、ロマンチストな面もある方ですよね。
残念なことに高所恐怖症なのでほんの一瞬しか見ることはできませんでしたが、しっかり脳裏に焼き付いています。
本当はもっとのんびりと金塊が埋まっていたであろう場所を探したいなとも思っていたのですが、この日はとても暑く、すぐにバテてしまったので早々に退散してしまいました。
夏の北海道、結構暑い!もう少し涼しい時期であったらゆっくり周るのも良さそうです。
五稜郭を後にしたら、すぐ目の前にある「最上寺」へ。
こちらは土方歳三ゆかりの地という場所でもないのですが、戊辰戦争最後の地、五稜郭であるこの地に、道場として設立され、のちに祈祷と供養によって本堂と納骨堂が建立されたそうです。
お寺では土方歳三の御朱印(左)、そして五稜郭では御城印を頂いてきました。
2日目:函館市北方民族資料館、土方歳三最期の地碑
2日目のスタートは、ホテルから歩いて20分ほどの「函館市北方民族資料館」から。
その名の通り北方民族の資料を展示している博物館のような施設で、アイヌの展示も数多くありました。写真もOKです。
まず目に入ったのが色鮮やかなタマサイ(タマザイ)。
タマサイそのものはゴールデンカムイ展で野田先生の資料として拝見していたのですが、ここまで数多くのタマサイをお目にかかれるのは貴重です。
タマサイ、ずっと石か何かのビーズ製だと思っていたのですが、学芸員さんの話によると、なんとガラスでできているそう。
手に持つとかなりずっしりとした質感なんでしょうね。ガラスのビーズは他の民族から物々交換で入手していたようです。
耳飾り・ニンカリ。
ゴールデンカムイ展でも思ったのですが、ゲージ(太さ)がかなり大きいように感じます。ニンカリはまだ小さい子どもの頃に穴を開けて通していたそう。ただしずっと付けているわけではなく、なにもないときには赤い布のようなものを通して穴を定着させていたと聞きました。
草の繊維から作られた草皮衣。写真のものは北海道アイヌではなく樺太アイヌのものですが、ゴールデンカムイでも目にしたことがありますよね。アイヌならではの模様が編み込まれていてとても美しかったです。
こちらは鮭の皮で作られた靴、魚皮靴・チエプケリ。
ゴールデンカムイでは、鮭が獲れた回で名前だけ出てきたように記憶しています(もしかしたら普通に出てきていたかもしれません)
鮭の皮で靴…?と不思議に思っていたので、チエプケリは本物を見ることができて嬉しかったです。
武器のコーナーではマキリ(小刀)もたくさん展示されています。
マキリは鞘に彫られている装飾がひとつひとつ違って、それぞれが美術品のよう。
アシリパさんも持っていた弓と矢もありました。
矢先にはトリカブトの毒を詰めることのできる切り込みも見られます。
アイヌの伝統楽器・ムックリは、函館市北方民族資料館でも1,000円で購入できます。わたしも買ってきました。
函館市北方民族資料館はアイヌの貴重な資料がたくさん展示されており、空いているときであれば学芸員さんがほぼつきっきりで解説してくれるので、かなり見応えがありました。
函館でゴールデンカムイの聖地巡礼をする方はぜひ訪れてほしい場所です。
ちなみに、市電・末広町駅から徒歩約2分とかなり近いのですが、駅近ホテルのラウンジから外を眺めてみたら、資料館周辺の赤レンガ倉庫が意外と近くに見えたので歩いて行ってみました。
あいにくの小雨でしたが、海沿いを歩いて行った方が人も少なく、感染症対策にもなってよかったです。
帰りは市電で函館駅前駅まで乗り、そこから15分ほど歩いて「土方歳三最期の地碑」へも行ってみました。
駅からは少し遠いところにあるのですが、常に献花が途切れないほど!
多くの人が訪れているようです。わたしが行ったときにも数人見られたので、やはり土方歳三という人物の偉大さを感じさせられました。
土方さんはご遺体を見つけられていないと言われており、納骨されたお墓はありませんが、最期の地ということでお墓のようにお墓詣りへ訪れる人も多いのではないでしょうか。
3日目:旧函館区公会堂
3日目は市電に乗って末広町まで。そこから坂(かなり急です。息切れ注意。)を昇って約10分、「旧函館区公会堂」に行ってみました。
明治43年(1910年)に建設された洋風建築で、昭和49年(1974年)に重要文化財へ指定、令和3年(2021年)にはリニューアルされた建築物です。
一歩足を踏み入れると広々とした洋館へ招かれたよう。まるでタイムスリップしたかのような錯覚を受けました。
旧函館区公会堂はゴールデンカムイの聖地というわけではないのですが、展示されている部屋の雰囲気が第七師団の館のようでワクワクしてしまいました。なんだか奥のソファーに鶴見中尉が座っているように見えてきませんか?
第七師団の館のようでありながら、寝室なんかは鯉登家を彷彿とさせます。鯉登おぼっちゃまはこんなところで育ったのではないかとついつい妄想を繰り広げてしまいました。
旧函館区公会堂では、レンタル衣裳に着替えることもでき、明治の装いからドレスまでいろいろな服を着ている人とすれ違いました。展示のお部屋に入って撮影することはできませんが、大広間やバルコニー(人が多くて撮影はできませんでした)では広々と撮影ができそうです。
おまけ:二階堂の義手から飛び出た羊羹
お土産で買ってきたのは、ゴールデンカムイの二階堂の義手から飛び出てきた羊羹の元となったのではと噂されている、五勝手屋羊羹。
五勝手屋本舗江差町にあるのですが、羊羹は函館空港でも販売していました。
五勝手屋羊羹は、まず筒の下から指で羊羹を押し出し、紐で羊羹を巻き、切り取って食べます。
先端には砂糖がついていてザラザラ。なんだか懐かしい雰囲気がして美味しかったです。
最後の方は指をかなり奥まで入れないと押し出せないので勝手に二階堂の気分を味わえました。
まとめ
函館旅行は3泊4日でのんびり過ごしてきましたが、これはこれで良かったように思います。割愛しましたが、ホテルでもゆったりできたし、ご当地グルメも食べたりして満喫できました。強いて言えば大雨で大沼公園に行けなかったことは心残りですが、それは次の機会ということで。